子育てに正解はない。あなたはどのスタイル?4つのタイプを紹介

こころの棚おろし

子どもと向き合っていると、「これでよかったのかな?」「もっといい関わり方があったかも…」と悩む瞬間は、誰にでもあるものです。 特に、感情的になってしまったり、逆に甘やかしすぎたかな…と感じると、つい自分を責めてしまうこともありますよね。

そんなとき、知っておきたいのが「子育てスタイル」という考え方。 親が子どもにどう関わるかという“姿勢”を、大きく4つのタイプに分けて見ることで、いまの関わり方に気づきが生まれたり、「じゃあこれからどうしていきたいか」が見えてくることも。

今回は、かわいい図解とともに、4つの子育てスタイルをやさしく解説していきます◎ 「正解」を探すのではなく、「わたしらしい子育て」を見つけるヒントとして読んでみてくださいね。

#1:子育てスタイルってなに?

子育てスタイルとは、親が子どもに対してとる関わり方の“傾向”のことです。

子育てには「こうすべき」「ちゃんとしなきゃ」といった“正解探し”がつきもの。

けれど実際は、親自身の性格や体調、家庭環境や育ち方によって、子どもとの関わり方も変わってくるものです。

心理学では、親の関わり方を「要求度」と「応答度」という2つの軸で分類して、「4つのスタイル」があるとされています。

  • 要求度:ルールやしつけ、行動に対してどれだけ厳しく求めるか
  • 応答度:子どもの気持ちや感情にどれだけ寄り添うか

この2軸で分かれるスタイルを知ることで、「自分の関わり方ってどの傾向があるかな?」「わたしはどんな子育てをしたいんだろう?」といった視点で見つめ直すきっかけになります。

#2:図解で見る、4つの子育てスタイル

子育てスタイルは「要求度」と「応答度」の2軸で4つに分類できます。

まずはこちらの図をご覧ください👇

この図では、親の関わり方を縦軸・横軸で分けて、それぞれのスタイルを表現しています。

  • 縦軸=要求度(しつけやルールをどれだけ重視するか)
  • 横軸=応答度(子どもの気持ちにどれだけ寄り添うか)

この組み合わせによって、子育てスタイルは次の4つに分かれます:

  1. 民主的(バランス型)
  2. 権威主義的(厳格型)
  3. 消極的(甘やかし型)
  4. 無関心(放任型)

#3:それぞれのスタイルの特徴と影響

子どもと関わるなかで、親自身のスタイルには無意識の「クセ」や「傾向」があるもの。
ここでは、それぞれのスタイルの特徴と、子どもへの影響についてやさしく整理。「いい・悪い」ではなく、「あ、こういうところあるかも」と気づくヒントとして読んでみてくださいね💡

① 民主的(バランス型)

特徴:

  • 子どもの意見や気持ちを尊重しながらも、一定のルールや期待も伝えるスタイル。
  • 会話や共感を大切にし、親も子もお互いに「理解し合おう」とする関係。

影響:

  • 自己肯定感や自立心、社会性が育ちやすい。
  • 信頼関係が強くなり、親子間のコミュニケーションも豊か。

② 権威主義的(厳格型)

特徴:

  • 「こうしなさい」「ダメなものはダメ」と指示や命令が中心。
  • 子どもの感情や意見よりも、ルールを守ることを優先。

影響:

  • 外から見ると“きちんとした子”に育つことが多いが、
  • 自分の感情を表現しにくかったり、叱られることへの不安や萎縮が残ることも。

③ 消極的(甘やかし型)

特徴:

  • 子どもの気持ちには寄り添うが、ルールやしつけにはあまり介入しない。
  • 「ダメって言うのも可哀想かな…」と我慢させるのが苦手なタイプ。

影響:

  • 子どもとの関係は近くなるが、自制心や我慢する力が育ちにくい場合も。
  • ルールの境界があいまいで、子どもが戸惑うこともある。

④ 無関心(放任型)

特徴:

  • 子どもにあまり関心を示さなかったり、関わる余裕がない状態。
  • 忙しさやストレス、心の余裕のなさが背景にあることも。

影響:

  • 子どもが孤独や不安を感じやすくなる。
  • 感情の扱い方や信頼関係の築き方に影響が出る可能性も。

#4:「どのスタイルが正解か」ではなく、「いまの自分を知ること」

子育てに“完璧なスタイル”なんてない。今の関わり方に気づけるだけでも、充分に価値がある。

育児書やSNSを見ていると、「こうすべき」「これが理想」といった情報にあふれていて、自分の関わり方に不安を感じることもあるかもしれません。

でも、誰もがずっと“民主的スタイル”でいられるわけではないし、子どもの性格や年齢、親のコンディションによって、関わり方は自然に変わっていくものです。

大切なのは「私はいま、どんな関わり方をしているかな?」と“気づくこと”。 そして、「これからどうしていきたいか?」を“選び直せること”。 スタイルを知ることは、親自身を責めるためではなく、自分を理解するためのものなんです。

#5:わたしの子育てスタイルを見つめてみるワーク

ここでは、自分の育児スタイルをやさしく見つめなおすための問いをいくつか紹介します。

書き出してみると、自分の傾向や変化にも気づけるかもしれません🖋️

📓問いかけジャーナル

  • 最近、子どもにどんな声かけをしていた?
  • 「これって自分らしい関わり方だな」と思った瞬間は?
  • 叱るとき、どんな気持ちが背景にある?
  • 自分が子どもの頃、親にどうしてほしかった?
  • 子どもとどんな関係でいたいと思っている?
  • 今より少しだけ「民主的」に近づくとしたら、どんな一歩がある?

✅さいごに

子育ては、親も一緒に育っていくプロセス。「こうすべき」よりも「私はどうしたい?」を大切にできたら、それだけでやさしい子育てが始まっています。まずは、自分のスタイルに気づくところから。

今日から、ちいさな一歩を自分に向けて踏み出してみませんか?🌱

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